

僕は基本的にガイドブックを読まない。
「情報に縛られるのが嫌なんですよ」
と恥ずかしげもなくカッコつけて答えたことがあるが、結局のところ、ガイドブックの細かい文字を読むのが面倒くさいだけなのである。
しかし、基本情報くらいは頭に叩き込んでおいていいと思う。
と言っても、全ての国のガイドブックを持っていくのも面倒なので、図書館で読むことにする。
それは虫の知らせだった。
インドにビザが必要なことを今さらながらに知ったのである。
事前にビザ申請が必要な場所にマーカーをつけてもらっていたのだが、インドは入ってなかった。
自分で調べなかった罰があたった。
焦ってインド大使館に電話をする。
1日でビザ発給可能。
危ない。危ない。
いきなりセカイサンポが延期になるところだった。
昔、中国にビザが必要だった頃、上海行きのチケットを貯まったマイレージで予約したことがある。
前日に送別飲み会をしていただき、その場でビザが必要なことを知り、ビザを取得していなかった僕の中国行きは中止となった。
僕の大ボケ具合に飲み会は盛り上がったが、僕自身は盛り下がった。
危うくその二の舞いになるところだった。
チホが僕の出発に向けて送ってくれた言葉。
「油断しない!
いい気にならない!
思いやりの心を忘れずに!」
いよいよセカイサンポはじまります。