

もちろん英語でも書かれているのだが、あまりというか全く気にしたことがなかった。
英語表記は、当たり前でいつしか慣れてしまっているのである。
ゴミ箱だから「trash」か「trashbox」のどちらかが表記されているのだろうくらいに思い込んでいたのだが(実はそれさえもあっているのかわからない)、実際には「燃える」、「燃えない」の英語が表記されている。
さて、ableさんの登場である。
「~できる」の意味で学生時代にならった「able」さんである。
flame=燃える。
それにableさんがくっついて。
燃やすことができるflammableが、燃えるゴミの下に書かれている。
そういえば昔、フレームがどんどん変わるからフレームチェンジングメモというメモ帳を創ったことがある。
大量に刷り上って届けられたメモ帳を見た某雑誌編集部の岸井氏が
「イシコさん、これ、綴りが…。「フレーム」は「frame」で、「flame」だと「炎」という意味になってしまいますよ」
と控え目に間違いを指摘された。
これではフレームチェンジングメモではなく、炎のチェンジングメモである。
事務所に積み上げられた炎のチェンジングメモを見ながら、「アンビリーバボー!」と叫んでいた。
そんな苦い思い出を噛みしめながら、INFLAMMABLEの燃えないゴミの方に空き缶を投げ入れ、機内へと向かうのであった。
マイレージ制度は旅人にとってうれしいシステムである。
ただ、オーストラリアのアンセットオーストラリア航空のようにマイレージ破産と呼ばれた航空会社が出てしまったこともある。
この制度はいつまで続くのかわからないが、ある限りは楽しみながら貯めていきたいと思う。
特に今回のようにセカイサンポでJALの世界一周券を使う場合、JAL系列で飛んでいない場所に行く場合、拠点となる場所を決め、ANAのマイレージを使って往復することもできる。
逆にANAの世界一周券を使う場合は、途中でJALのマイレージを使うことができる。
そう考えると、できる限りマイレージを貯めておいて損はない。
現在、僕が主に貯めているマイレージは、JAL系、ANA系、コンチネンタル系の3つ。
●ANAカード提携ダイナースカード
ANAが貯めやすいと言われ、このカードを取得した。
何より航空券を買った際のマイレージも貯まれば、乗った際のマイレージも貯まるのである。
また、これは他のカードでもそうなのだろうが提携先で使う際、マイレージが2倍になったりする。
たまたま入ったガソリンスタンドが多少、高くても、エネオスや出光の提携先であれば、マイレージがたまるからいいかと思えばあまり腹も立たない。
しいていえば、ネットショッピングなどでダイナースは使えないところが多いのも多少、気になる。
ホテルをネットで決済することが多い僕にとっては…。
●コンチネンタル航空提携マスターカード
ニューヨークに行くことが多かった頃(と言っても2年で3回とかその程度だが…)、コンチネンタル航空を使っていた。
理由は日本の航空会社に比べて、マイレージが貯まりやすかったのである。
そして、日本の航空会社のようにマイレージ使用期限が決まっていないこともうれしかった。
また家族だけじゃなく、友人のチケットも自分のマイレージでおごることができるのも魅力だった。
ただ、最近はコンチネンタル航空を使わなくなってしまった。
だって、アルコールが有料になっちゃったんだもん。
確かに毎回、フライトで飲むお酒の量を考えれば、コンチネンタルの気持ちもわからないではない。
貧乏性の僕にとっては少々、辛い流れである。
●JAL提携セゾンカードのプラチナアメックスカード
このカードが発行してくれるプライオリティパスが僕のような旅人にとってはイイ。
たとえエコノミークラスでのフライトでも、このプライオリティパスがあれば成田空港も含め、海外の空港のラウンジなどで使用できるところが多い。
無料でコーヒーやクロワッサンなどの軽食が取れ、ランケーブルでノートパソコンにつないでメールチェックもできる。
そして空港によってはビール、ワイン、スコッチなど無料でお酒も飲ませてくれる。
ゆったりしたソファで外の景色を眺めながら、待つ時間は限りなく幸せである。
旅が多い僕は、この時間が持てるだけでも、少々、高い年会費を払っても、このカードを持ってよかったと思う。
また、海外での事故や盗難に備えての保険もイイ。
ただJALへのマイレージの換算率があまりよくない気がする。
そして、今日の札幌に行く飛行機の中でスチュワーデスさんにJALカードを使用すると、加算されるマイレージの50パーセント(カードの種類によるそうだが…)が余分に加算されるというお話を聞く。
というわけで今、もう一枚、カードを創ろうか迷っている。
アルクの原田先生の対面レッスンが始まる。
英語レッスン自体、人生初めての経験である。
しかし、少々、二日酔いが残っている。
ちなみに「二日酔い」は「hangover」。
「I have a hangover!」
英会話のレッスンで記念すべき最初に覚えた表現になる。
さて本題。
初回は道順の聞き方を教えていただく。
とにかく海外で芝居や映画を観るときにたいてい道を聞くことが多い。
「turn…corner、go …、building…、that’s theater!」
「turn」やら「go」やらは何となく聞き取れるのだが、肝心の部分が、いつもわからない。
かと言って、何度も聞くのは気の小さい僕にはできない。
「thank you!」
とまるでわかったかのように別れてしまう。
聞いた直後に地図を取り出すのも気がひける。
結局、道順を教えてくれた人の目線と手の動きを思い出し、想像しながら進んでいく。
もちろん辿り着くこともあるのだが、ほとんどの場合、辿り着かず、またその先で同じように道順を聞いていくことになる。
「聞いたことを反復するといいかもしれないですね」
原田先生のお言葉である。
「turn right? at the second corner?」
右に曲がるんだな?2つめの角ね?とイメージしながら繰り返す。
「go to the third building? on your left?」
3つ目のビルに行くのね?左側の?
感動である。
イメージしやすい。
肝心の交差点の「intersection」、信号の「traffic light」など道順で出てきそうな単語のボキャブラリーも覚えなくてはいけないのだが。
声を出して学ぶからコエダス。
今回、「アルク」の白井さんから僕向きの英語教材ということで選んでいただいた。
その英語教材が届いたのである。
前にも書いたが英語の本を買ったことはあるが、英語教材を買うのは生まれて初めて。
「教材」という響きは何とも気持ちイイものである。
馴染みの宅配便のお兄さんから胸を張って荷物を受け取れるのがイイ。
「僕、これから英語勉強するんですよ!」
的な気持ちでサインをする。
思えば、いつもは酒、鞄、双眼鏡など支離滅裂なでこの人はいったい何なんだと思われるような代物ばかりが届いた。
この間などは薪火セットだった。
しかも僕は昼間、家にいることが多い。
家から双眼鏡で覗いて、部屋で焚き火?
あいつ怪しい!
僕が宅配便のおじさんだったら、妄想が膨らむ住民である。
とにかくコエダスが届いた。
届いた記念に目の前に置いて、白ワインのコルクを抜く。
「君がセカイサンポを、さらに楽しくしてくれるかどうかの大切な役割を担っているんだからよろしくね」
とコエダスに話しかけ、グラスで箱にあいさつするように当てて、一杯飲む。
こうしてコエダスの箱を開ける。
鉛筆、消しゴム、鉛筆削りのセットが目に浮かぶ。
裏を見るとTOEICテストの受験用キッドのプレゼントのようである。
僕でも聞いたことのあるTOEIC。
いずれ僕も受ける機会があるのだろうか。
きっと恥ずかしいことになるのだろうと想像しながら、これまた一杯。
その下に現れたテキスト、CD、通信講座用マークシート、学習カレンダー…。
4か月でこれを全てマスターするのかぁ。
期待と不安というありふれた気持ちを改めて感じながら、これまた一杯。
「余計なことを考えてばかりいないで早く学習に移れよ」
と自分自身に突っ込みながら、これまた一杯。
恐らく読みながら、わかると思う。既にベロベロになってしまうイシコであった。
気持ちは朝日のようなすがすがしい気持ちなんだけどね。
クアラルンプールではセブンイレブンをよく見かける。
品揃えを覗いてみる。
日本では考えられないような砂糖の入ったお茶のような飲み物も多い。
SARISIと呼ばれる日本で言うところのドクターペッパー的な炭酸飲料もある。
そんな中、この国のスナック菓子やカップラーメンの絵が面白い。
まぁパクリとは言わないが、どう考えても「プリングス」を意識しているだろうと言いたくなるお菓子。
東南アジアの近隣諸国でもそういった傾向は見られるのだが、この街のすごいところはそれをプリングスと似たような商品を隣に並べてしまうのである。
ここまで来ると気持ちがいい!
逆にこの国の商品の方に愛着がわいてしまう。
ただどうしても納得がいかないスナックがあった。
イラストが親指なのである。
しかも中身は落花生。
亡くなった浪越徳次郎のように指圧の象徴としての親指ならわかるのだが落花生である。
「この落花生はうまいぞ~」
なるグッドの意味での親指なのだろうか。
いや。グッドだったら親指と人差し指で輪を創ったポーズにしたほうがいいと僕は思う。
親指を立てると「あばよ!」のイメージが強いのかもしれない。
映画「ターミネーター2」でシュワルツネッガーが最後、消えていくときのように。
しばし、パッケージを眺めながら、考えてみる。
いや。待てよ。
親指は落花生に似ている気がしてきた。
それをイメージして創られたキャラクターだったのか?
しばし親指を眺めるのであった。
僕のアジアの街のイメージの中に「ゴミ」というキーワードがあった。
道の脇にところどころゴミがたまっているイメージがあった。
しかし、それは間違いであるような気がしてきた。
少なくともクアラルンプールの街ではそう思う。
「ど~んと受け取りますよ」
的に大きいのである。
この街のゴミ箱の大きさである。
街を歩いていてもゴミ箱。
モノレールの入り口を入るとゴミ箱。
プラットホームにもゴミ箱。
とにかくゴミ箱が多いのである。
どれだけゴミを持っていようとも、モノレールに乗る頃にはゴミを持っていることはないだろう。
近隣のシンガポールのようにゴミ捨てで高額な罰金が課せられることはないが、この街に、これだけゴミ箱が置いてあるとポイ捨てする前にごみ箱に入れてしまいそうな感じもする。
とはいえ、マレーシアのゴミ収集は民営化されるという話も聞いた。
そうなったとき、このゴミ箱達はどうなるのだろうか。
マレーシアはイスラム教徒が多い。
ちょうど今はイスラム暦でいうところのラマダンと呼ばれる月の時期で、イスラム教徒の義務である断食を行う期間らしい。
断食と言っても、完全な断食ではなく、一日のうちの明け方から日没までの断食なのだそうだ。
つまり日中は食べないということである。
一応、仏教徒の僕らは、ラマダンのことをすっかり忘れ、夕暮れ時、歩行者天国になった独立広場でボーッと座ってイルミネーションを楽しんだ後、クアラルンプール最古のモスクである「マスジッド・ジャメ」の近くを散歩した。
昼間、インド人街を散歩した際、ヒンズー教の香りが漂っていたのだが、このあたりはイスラム圏の香りが漂う街並である。
少し小腹が空いたので、マクドナルドに入る。
もちろんドナルド=マクドナルドの人形も取る。
世界の場所によって、ドナルドの人形も違うのである。
マレーシアの人形はフライガイという他のキャラクターが一緒になっているのが特徴である。
ハンバーガーの値段を見てみると、一時期の日本と同じ約90円程度で買える。
マレーシアの物価(だいたい日本の3分の1くらいかなぁと。フードコートで300円もあれば、飲物付きで食べられる)からすると少々、高い気はする。
と話がすっかりマクドナルドの話になってしまったので元に戻そう。
店内は、ちょうど日没の時間と重なったようで、イスラム教徒で溢れていた。
「あっ、ラマダンだ…」
一緒にいた彼女はつぶやいた。
イスラム教徒は、一日の大事な食事の時間がこれから始まるのである。
マクドナルドでヘッドスカーフを巻いた女性をこんなにも見たのは初めてである。
道の反対側にあるバーガーキングも覗いてみるとやはり同じ。
結局、僕らは席に着くことができず、とぼとぼタイムズスクエアに戻るのであった。
クアラルンプールに到着してから、ずっとモノレールで移動していて、実は今日、初めてタクシーに乗った。
しかも3回。しかも3回すべて違う種類のタクシーに乗った。
呼び方はともかく、ぼったくりタクシー、メータータクシー、高級タクシーの3種類である。
1回目。
ほんの数年前まで世界一の高さを誇った高さ約452mのペトロナスツインタワーの展望チケットをゲットする為、ち〜ムーンが眠っている間に散歩がてらホテルからタクシーに乗る。
時間ごとに人数が制限されていて無料の展望チケットの為、人気チケットですぐになくなってしまうらしい。
それはともかく、タクシーの相場を知らない僕は、10分程度の距離のタクシーで、20リンギ(約700円)支払う。
「マレーシアは、物価から考えるとタクシーは高いのだなぁと」
とつぶやきながら、降りる。
2回目。
当日朝8時から展望チケット配布開始で、既に受付の前は既に200名近く並んでいたが、それでも4時30分の最終回のチケットを2枚取得。
ホテルに戻るために、ちょうど人が降りたばかりのタクシーをつかまえた。
普通のメータータクシーだった。
全く同じ距離なのに、約4リンギ(約140円)。
そこで1回目に乗ったタクシーが、ぼったくりタクシーだったことに初めて気がつく。
1回目に降りたときにつぶやいた自分の言葉を思い出し、笑ってしまう。
3回目
88階の最上階に行くとばかり思っていたのだが、実際は23階(だったと思う)の展望室だった。
それでも高層階からクアラルンプールの景色が一望できるので写真を撮りまくる。
降りてきてから隣のショッピングモールで買い物をしていたら、スコールが降ってきた。
レストランも満杯なので、一度、ホテルに戻ることにした。
さて、2回のタクシーで学んだ僕は運転手に
「タイムズスクエア、ハウマッチ?」
と聞いてみた。
一人目は「タイムズスクエア」までの距離が近すぎて、商売にならないと相手にしてくれない。
二人目は朝と同じ20リンギと言うではないか。
あり得ない。
僕が逆に乗るのを止めようとすると、近くにいたタクシーの運転手が10リンギでどうだ的に言う。
それでも倍以上。
結局、隣のマンダリンホテルの前でコンシェルジュにつかまえてもらい乗ることにした。
普通のタクシーではなく、少しだけグレードの高い車で。
10リンギ(約350円)かかるが、同じ料金ならこちらの方が気持ちいい。
3回乗ってようやくタクシーの乗り方を学んだ気がする。
僕は普通の人よりも飲み込みが遅いのである。
どこか間抜けな「ボス」のことを「ポス」と言う。
濁音の重々しさと、半濁音のまぬけさの違いなのだろう。
「ボス!おはようございます!」
というと引き締まった空気感になるが、
「ポス!おはようございます~!」
と「~」を入れたくなるような空気感。
とくだらない嘘話はこれくらいにしておこう。
マレーシアのポストにはPOSと書かれている。
やはり「T」がないのは違和感がある。
どこかしまりがない感じがしてしまうのだ。
誰かが悪戯で「T」を取ってしまったのではないかと思ってしまうのだが、マレー語で「郵便」は「POS」なのである。
ポスト字体は重厚感があってなかなかカッコいい。
鍵穴であけるタイプはやはりカッコイイものである。
ただ、元官庁街だった場所に置かれたポストはその上から更なる錠が施されている。
それだけ盗まれてしまうことがあるということなのか。
元官庁街と聞くと機密事項の多い郵便のやりとりがあり、それを盗むスパイ達という勝手な妄想が膨らむ。
いやいや。官庁街の大事な書類だったらポストなど使わないだろう。
いやいや。アジアのルーズさというかおおらかさだったら、機密事項が書かれた書類もポストに入れるかもしれない。
いろいろな妄想を膨らませるのであった。
昔から僕はお腹が弱い。
よく世界に旅に出ようと思ったなぁと言われるが、日本にいてもそれは同じ状況なのである。
できる限り、トイレのある場所で済ませるようにする。
それでも旅中、たいてい一度は神様は試練を与える。
急にトイレに行きたくなるのである。
しかも大きい方。
そして、今回の試練が与えられた場所は中華街。
神様、どうしてここで。
露天が建ち並ぶ、この場所ではトイレの場所がなかなか見つからない。
近くにあったホテルに駆け込む。
しかし、僕のような人が多いのだろう。
確かに露天商の人達もどんどん使用されてはたまらない。
ホテルのトイレには鍵が、かけられている。
大ピンチ!
もう悪いことはしませんからと神様にお願いする。
フロントに行き、いかにも漏れそうな顔をして、
「キャン アイ ユーズ トイレット?」
カタカナ英語で懇願してみる。
さすがにここで漏らされてはたまらないという表情でトイレの鍵を渡してくれた。
少々、内股気味にトイレに向かう。
間に合った。
ギリギリセーフ。
この開放感と言ったらない。
きっと解放感と書いた方がいいかもしれない。
しかし、しかしである。
ここでまたもや神様の試練が。
トイレットペーパーがなくなっているではないか。
むなしく芯だけがカラカラと回る。
ただ、こういったとき、東南アジアで見られる水でお尻を洗う用のホースが便利である。
実は、僕は今までアジアの旅では使ったことがなかったのだが、今回、背には腹をかえられない。
始めてホースを持ち、お尻を洗ってみる。
ウォシュレットともまた違うこの感覚。
意外に悪くない。
きっと洗った後に、トイレットペーパーで水気を拭き取るのだろう。
それでトイレットペーパーは流さないで、近くのゴミ箱に捨ててあるのだと思う。
今回の僕は少々、濡れたお尻のままズボンを履いてしまったのだが…。